Mt.富士ヒルクライム

2004年9月25日(土)〜27日(月)


 ついに日本一の山でヒルクライムレースが開催されることになった。その名も『Mt.富士ヒルクライム』!!これも近年のヒルクライムブームのおかげだろうか。あのスバルラインを完全通行止めにしてのレースはとても凄いことだと思う。規模も乗鞍に決して引けをとらない。(距離25km,高低差1305m)そんな第一回大会にマダムさんと二人で参加してきた。

 広島から富士山までは片道約700kmと遠い。早めに現地入りしておきたいので広島を2時30分に出発し三原でマダムさんと合流して山梨に向かう。兵庫県を走行中にはきれいな日の出も見れたが山梨県は午後から雨予報、何とか回復してほしいものだ。
日の出です。

 11時すぎ、長野県の諏訪S.Aまで来た。富士山までかなり近づいたが、いや〜遠いのう。
諏訪湖

 13時すぎ、会場となる山梨県富士北麓公園に到着する。まだ雨は降ってはいないが富士山は厚い雲に隠されて見えない。これもこの人のせいなのか・・・!?
雨男のマダムで〜す。誓約書記入中
 車検などはないので参加確認書だけを持って受付会場のグランドへと入る。受付周辺には出店も出ている。受付を済ませて出店を見て廻る。
右手が受け付けです。出店
 第一回大会のおかげか、かなり安い料金となっていて私も小物の買出しを行う。また、受付でもらった袋内には観光ガイドの冊子がたくさん入っていて、参加賞もバッグとなかなか良い物だった。スタッフの数も多く第一回大会はやはり違うな。

 さて、時間はまだ15時前でホテルにチェックインするには早い。そこでせっかくなので車で富士スバルラインを走りコースの下見をすることにする。ファンライドのDVDでコースガイドを見ているとは言え、実際に見るのとは違うからね。

 コースの勾配は確かに緩いものの、時折8%を越えるところもあり、さらに勾配の変化が多いのでペースをつかむのに苦労しそうだ。ただ道幅も広く、路面の荒れも少ないので、その点おにいては走りやすそうだ。
 4合目も過ぎると上部の見晴らしがよくなってきた。下界は雲の下だが富士山頂は綺麗に見える。
寄生火山からの富士山頂
 それにしても良い眺めだ。こんなに近くから富士を見るのは高校以来だろうか。しっかり目に焼付け五合目ゴールまで行く。五合目は再び霧の中で小雨まで降ってきた。う〜ん、ますます明日の天気が心配になってきた。

 時間も16時になったので下山してホテルに入る。今回のお宿は富士急富士吉田駅の目の前で会場にも近く便利が良い。部屋でひと休みして17時に前夜祭へと向かう。

 前夜祭会場は車で約15分の「ふじやまビール」だ。受付で参加費千円を払い中へ、上座は招待選手やお偉いさんが座るのでわれわれは出入り口に近い所に陣取る。席もほぼ埋まり、予定より10分遅れの17時40分から前夜祭開始、例のごとく長〜〜〜い挨拶があり乾杯だ。ビールはもちろん地ビールの「ふじやま」だ。「くわぁーっ!」と言うものがなく飲みやすいビールだ。運転手のマダムさんは寝不足でアルコールが入るとすぐに睡魔との闘いが始まるのでウーロン茶での乾杯だ。料理も次々と運ばれてくるが、そのほとんどが肉料理、明日はレースなのだから胃にもたれる物ばかりはさすがにつらい。来年の改善を願う。
スペアリブです。
 ステージでは招待選手(なんとその数10名!大会に対する力のいれようが違うね。よくぞ集めたものだ。ちなみに選手名は今中大介、福島晋一、真鍋和幸、橋川健、唐見実世子、福島康司、別府匠、井上和郎、清水裕輔、森幸春)のインタビューもやっているが、同席の人たちと話がはずみほとんど聞いていない。ま、それも良いかな。
左から真鍋、橋川、別府、唐見各選手中野浩一さんと今中大介選手

 下の写真はミーハーなマダムさんのお願いで撮ったもの。唐見実世子さんは広島出身でアテネ五輪にも出場、以前はNOKOユーザーでもあり気さくに話しをしてくれた。とても感じのいい人でトップ選手だからといって天狗にならないのが良いですね。
唐見さんとのツーショットにご満悦のマダムさん
 19時も過ぎ前夜祭終了、みんなで明日の検討を祈り宿に戻る。そしていつしか深い眠りへと・・・。(−_−)zzz

 明けて26日、レース当日だ。集合時間が早いため4時過ぎに起床、前日に買出ししておいた朝食を軽く食べ5時にチェックアウト、会場に向かう。辺りは暗く深い霧に包まれている。路面は濡れているものの雨は上がっている。駐車場に入り用意をする。ヒルクライムとは言えいつ雨が降るかわからないのと、コース上部は2000mを越える高地なので長袖&レッグウォーマーで身を固める。
ノーステール準備完了
 ゴールへ運ぶ荷物を預け会場内へ、6時過ぎに案内があり召集地点へと向かう。そんなに急いだわけではないのだが並んでいる人が少ない。最前列にも行けるのだが厳かに5列目ぐらいに陣取る。これなら渋滞に巻き込まれずスタートできるだろう。ただ、この大会の正式なスタート地点は1.7km先のスバルライン料金所で、自転車に取り付けたチップにより測定され、並んだ順によるタイム差がなく公平なタイムが測れるのは嬉しい。
招集地点のマダムさん

 前のクラスが順次スタートして行き40歳代クラスもいよいよスタート地点(1005m)まで移動して来た。最前列には招待選手の今中選手もいる。両脇には多くの応援者もいたりして気分が盛り上がる。この感覚はロードレースと違いなんだかワクワクする。落車の危険もほとんどないのも良いんだろう。
スタート地点 標高1006m

 そして7時20分、Mt.富士ヒルクライムスタートだ!記録計測地点の料金所まではパレードラップなのだがみんなのペースが速い、既にレースは始まっているのだ。私はパレードラップでアップすることにしていたので無理せずのんびり走る。
 7分後、スバルライン料金所(1090m)が見えてきた。ここからが計測開始、ホントのレース区間だ。
料金所 1090m

 勾配は緩いはずなのだが実際に走ってみると結構つらい。勾配だけだと野呂山と変わらないのだから無理もない。ペースをつかみながらマイペースで上る。
 私の今回の目標タイムは1時間30分を切ること。これは会場からの目標で料金所からは1時間20分以内を目指す。乗鞍の時と比べてかなり脚力が落ちているので果たしてどうなるか!?

 霧雨の中どんどん上っていく。道幅が広いので人を抜くのも抜かれるのも楽だ。さらに富士を守るボランティアのおかげでゴミひとつ落ちていない道路は気持ちが良い。

 10.6km地点、第1関門(1612m)を通過する。目標の1時間30分を切るには平均速度17km/hで走ればいいのだが、それより3分遅れている。この先しばらくは8%を越える所がないので少しペースを上げて走る。
第一関門1610m
 そう言えば関門は給水所になっているのだが、確かにテーブルの上にはペットボトルが置かれていたがスタッフはただ立っているだけ。えっ手渡しをしてくれないの・・・、飲みたいものは止まって飲まないといけないの・・・、これまで素晴らしい運営をしていた大会だけに残念だ。

 「ツール・ド・ゆう」や「乗鞍」などみたいに急勾配のある大会だとペースを上げると最後まで持たないのだが富士山は勾配が緩いだけあって結構無理が利く。若干速い人に抜かれるたびに後ろに付き引っ張ってもらうように走る。

 三合目(1740m)辺りから霧も晴れていき視界が良くなってくる。路面も乾いた所もあり気持ちよく走れる。
3合目手前1740m

 8時14分、15km地点(1840m)を通過する。目標より1分遅れまで持ち直す。第2関門の先に勾配のきつい所があるので、それまでに更なる時間短縮を目指す。
15km地点1840m17km地点1930m

 8時26分、第2関門(2018m)到着。おっ今度は手渡しがあるぞ。うん、こうでなくっちゃ!でも500mLのペットボトルまるまる一本は要らないよ。ふた口ほど飲んで捨ててしまった。給水に関しては問題ありだね。
第二関門2020m
 で、タイムの方はと言うと・・・、ほぼ予定時間どおりになったぞ。残り6kmたれないように頑張るぞ!

 四合目(2045m)を通過した頃から青空も見えてくる。このまま晴れてくれたら嬉しいのだが。
4合目2045m2180m、下界は雲の下。

 ここは富士に寄生した小さい火山のある奥庭だ。勾配のきつい所もあとはこことゴール手前のみとなった。頑張って上るとしよう。
寄生火山2230m2240m
 奥庭からは右手に富士山頂が綺麗に見えるはずなのだが今日は厚い雲がかかっていて見ることが出来なかった。

 さー、ゴールまで残り2kmとなった。これから約1.5kmは平坦区間だ。時間も8時43分なのでこれなら余裕で1時間30分を切ることが出来るだろう。と言ってもベストを尽くしたいのでさらにスピードを上げて行く。
2240m
 この平坦区間では私でも時速39km/h出たのでトップ選手は40km/hを超えるスピードで駆け抜けるだろう。晴れ渡っていればとても気持ちよく快走できるかもしれない。それは来年以降に取って置こう。

 ゴールまで残り500m、勾配が増してくる。これまでの疲れと高所のため空気が薄いのでラストスパートが出来ない。でも力の限りゴールを目指す。
 そして8時46分、ゴーーール!!!!目標より4分早い1時26分で走り切ることが出来、さらに料金所からは1時間19分とこちらも目標タイムをクリア出来た。
ゴール!2300m

 富士山五合目はシーズン中押し寄せる観光客を捌くため大駐車場がある。ここでスポーツドリンクをもらったり、スタート地点で預けた荷物を受け取るのだが広いだけあって余裕だ。
ゴール後の待機場所
 さすがにジッとしていると寒いのでベストとヤッケを着込む。手袋も指付きの物に付け替える。これで下山も大丈夫だろう。

 20分後、マダムさん到着。マダムさんも1時間30分を目標にしていたが残念ながら12分タイムオーバーとなった。でも来年の目標にもなりマダムさんなら十分達成できるだろう。
マダムさん、ゴール。富士をバックに、でも雲で見えない。(;_;)

 さて、後は下山するだけなのだがここでもう一人探さないといけない。元エクシー会員でツール・ド・のとや乗鞍でお世話になっているsakontaさんだ。朝の電話がうまく繋がらずまだ会っていないのだ。駐車場をぐるっと回って見るが見当たらない。すでにゴールをしているはずなのだが。仕方ないので下山して会場で再度探すことにして駐車場を後にした所で前から来るsakontaさんを発見!いや〜良かったです。会えなかったら悔いが残るところだったから。
sakontaさんと一緒にsakontaさんと一緒に 2
 sakontaさんは2時間でゴールしたそうだが、一週間前のツール・ド・のとに参加していて疲れが残っていたそうだ。来年は大幅な記録更新を狙ってもらいたい。

 下山前にせっかくなので土産物屋に入りいろいろ見て廻る。これは乗鞍にないことで楽しく観光気分を味わえた。中には郵便局の出張所もあり木で出来た「富士山はが木」なるものがありマダムさんと二人で買いそれぞれの家族宛に送った。
五合目のお店の前で

 簡単に土産も買ったし下山するとしよう。先導車の後ろに付いて何人かのグループで下山するのだが、このスピードの遅いのなんのって。常にブレーキをかけないといけないので腕が疲れてしまう。大会主催者としては事故防止とか警察署から注意されているのだろうがあまりに遅すぎるとかえって危険なことも分かってほしい。実際腕が疲れて突っ込みそうになったことがあるから。ま、制限がないと無謀に飛ばす輩もいるのも困ったもんだけどね。

 会場まで下山すると名物「吉田うどん」が振舞われる。ただ、讃岐うどんのようにこしの強いうどんに慣れていると、ほうとうみたいな麺にはあまりなじめなかった。

 車に戻り後片付けをする。ここでsakontaさんとはお別れだ。今回は短い時間だったが来年の再会を誓う。
 時間も14時を廻ったので富士を離れ今夜の宿へと向かう。場所は長野県諏訪湖の東にあたる車山高原でマダムさんが青春時代に何度か訪れて気に入った所だ。諏訪I.Cで高速を降り国道152号とビーナスラインを走り高度を稼いで行く。途中には白樺湖もあり観光客も多い。さらに上って行くと景色は一変する。山は草原状となり見晴らしが良くなる。とても景色が良いので自転車に乗りたくなるのだが、雲行きが怪しく富士の疲れが残る足では登坂に耐えられそうにないのでドライブで我慢することにする。下の写真では今一だが実際にはホントに景色の良い所だ。次回はカップルで来たいものだ。ね、マダムさん。
白樺湖の眺め茅野市の遠望車山高原プチペンションヴィレッジ

 この日は地元車山高原の御柱際と重なっていて宿へのチェックインは17時からとなっている。まだ16時なのでビーナスラインを先へと進み霧ケ峰も観光する。時間も遅いので観光客は少ないがこちらの景色も良い。ここで少し早い夕食を食べる。(御柱際の影響で夕食がないため)
霧ケ峰湿原

 時間もちょうど良くなったので宿にチェックインする。今宵の宿は「ペンションあれ!あれ!」だ。あれ!あれ!とはイタリア語で「行け!行け!」と言う意味だ。そうここのオーナーは自転車好きでこのような名前にしたのだ。レンタルサイクルや自転車雑誌・ビデオも豊富にあり自転車乗りには飽きない宿だ。
ペンション前でハンモック初体験
 実際、テレビはほとんど見ずに自転車漬けで一夜を過ごしてしまった。
自転車関係コミック自転車雑誌談話室ではインターネット使い放題

 最終日は広島へと帰るのみだ。朝食後、オーナーと自転車談話をした後に10時前にチェックアウト、広島への帰路についた。

 大会そのものは時間が短かったもののとても良く運営されていて、雰囲気良く走りやすかったのでとても気に入った大会となった。宿も自転車好きにはお勧めの宿で楽しい三日間だった。日本一のヒルクライムレース「乗鞍」と比べても引けをとらず、いやそれより勝っているかもしれない。今回は天気が良くなかったので景色は今一だっただけに来年も恐らくこの地を訪れるだろう。