第6回サイクルマラソン阿蘇望

2003年7月19日〜21日
日本一過酷なサイクリング大会『サイクルマラソン阿蘇望』、3000mを超えるトータル高低差もさることながら、毎年梅雨明けに開催されるため灼熱地獄に襲われます。そのため阿蘇望仲間では「地獄の阿蘇望」として有名です。そんな大会に総勢8名と過去最高の参加者で行って来ました。
週間予報では晴れでしたが直前の天気予報では3日間とも雨の予報が出ています。しかも大雨が・・・。心配しつつ土曜日の朝8時に広島を出発します。
高速の道路情報では昨晩の大雨により福岡市近辺で災害のため通行止めになっています。とりあえず一つ手前の古賀I.Cで高速を降り県道で大宰府へ向かいます。
しかし、この県道も災害のため片側交互通行となっていたため大渋滞!高速なら10分足らずで通過できる区間に4時間以上もかかってしまい、14時に熊本入りして阿蘇観光をする予定があえなくパー、18時前に熊本に入り、観光予定だった地鶏牧場直営の七輪焼き専門店『やまの囲炉』で夕食をとることにします。
名物の地鶏の七輪焼定食を注文し食べてみます。普段食べ慣れている鶏肉と違い噛めば噛むほど味が広がりとても美味しくいただくことが出来ました。
高台にあるこの場所からは夕日に映える熊本平野が見渡せ、このまま雨が降らないことを祈りつつ宿へと向かいます。
宿は『くまもとエミナース』で、会場内なので朝の移動もなく公共の宿なので安く泊まることができます。4名づつ二部屋に分けれ、のんびり過ごしつつ渋滞の疲れを癒します。そして明日の阿蘇望に備えて少し早めに消灯し夢の世界へ・・・。
明けて2日目、阿蘇望当日です。
目が覚めると雨音が聞こえます。本降りではないものの嫌な天気です。前日買出ししておいた朝食を食べ、サイクルウェアーに着替えて用意します。霧が出ると草千里からの下りは寒いのと雨が嫌いな私はポケットカッパを着込みます。これだとかなり雨と寒さが防げ、安いのでいらなくなったら捨てられるのが利点です。7時過ぎにホテルを出て受付を済ませて開会式に出席です。
会場でネット上で知り合った変なおじさん(本人が付けたハンドルです。)と挨拶を交わしお互いの健闘を誓います。開会式も終わりスタートラインに整列します。そうこうしている内に雨が強くなってきました。当初は50名づつ8時10分のスタートでしたが雨のため100名づつの早めのスタートになります。
8時4分大雨の中阿蘇望スタートです!雨のため涼しいのは助かりますが長い下りもあるのでスリップ事故が心配です。果たしてどうなるか・・・。
みんな元気に走ってる中、私はいつもどおりのんびり走行です。第3回大会で飛ばしすぎて最後の峠て地獄を見たのでその経験を生かしての走行です。それにのんびりの方が当然楽ちんですばらしい景色も眺められますからね。雨は小降りになったり豪雨になったりしています。上りはまだしも下りの時は小降りになってもらいたいものです。怖いですからね。
例年は本格的な登坂になってもうまくペースを保って上るのですが今年は雨のためペースがつかめません。ついついペースが上がり気味になります。それを抑えつつマダムさんと最初の峠「地蔵峠」を越えます。そして、いよいよ待望の下りなのですが今年は雨降りです。本降りではないものの気をつけて下らないといけません。さらに標高は1000mを超えているので雨と風とでとても寒く感じます。私はカッパを着ているのでまだ平気ですが何も着ていない人はかなり寒いことでしょう。みんな気を付けてねと思いながら前走者をどんどん抜いていきます。どうやら私のスピードはかなり速いらしく当然マダムさんとも離れてしまいます。まー、阿蘇望は自分のペースが一番なのでまた会えるだろうと単独走行で走ります。
途中で休憩中のひろさんと合流し第2の峠「阿蘇山上」を目指します。ボトルの残量が少なくなったのでいつも寄っている池の川水源で水の補給です。ここでひろさんと離れ再び単独になります。雨もかなり小降りになり登坂のペースもつかめてきました。例年にない涼しさで650mの登坂も比較的楽に登れます。程なく阿蘇山上の休憩ポイント到着です。ひろさんはもういませんがのんびりと休むことにします。そうしてるとマダムさんが到着、さらに一週間前に落車して負傷したうにさんも到着しました。うにさんの怪我はかなりひどく、本来なら自転車に乗れない状態ですが、待望の阿蘇望参加と言うことで頑張って走っています。凄いです!
阿蘇の観光スポット「草千里」を過ぎ下りの開始です。雨も上がり快調ですが、体感温度は地蔵峠の下りよりさらに寒いです。この寒さのせいで昼食会場でリタイアした人がかなりいたみたいです。やはり何があるか分からないので準備は必要ですね。
坂を下りきると昼食会場の「阿蘇いこい村」到着です。いつもの貧疎な(失礼)昼食でお腹を満たします。
現時点での位置は、ぶっさんがぶっ飛んで走っています。ひろさん&ノーステール&マダムさんがほぼ同位置、うにさん&やんにしさんがそれから少し遅れています。後方にはどらチャンとすなさんが頑張っています。12時過ぎ、3つ目の峠「箱石峠」に向けてスタートします。雨は時折パラパラとくるもののほとんど気になりません。峠も一番低い(330mの登坂)ので軽快に上れます。しかし、ひろさんのペースがかなり落ちています。かなり疲れが出てきてるみたいですが時間的にはかなり余裕があるので完走は大丈夫でしょう。
箱石峠から先は一気に下り坂にならず、小さなアップダウンの続く道になります。実はこの先の大戸ノ口分岐の方が箱石峠より20mほど高いのです。この大戸ノ口を通過すると下り坂となります。狭く曲がりくねった坂道をスピードコントロールしながら通過して途中から農免道路へと進みます。基本的には下って行くのですが時々現れる数十メートルの上りが曲者で、飛ばし過ぎると最後の峠で足が止まってしまうのです。ここでも私はのんびり走行を決め込みます。雨も完全に上がったので本日始めてカッパを脱ぎ捨て阿蘇の風を体で切り裂きながら走行します。右手には根子岳が綺麗に見えます。う〜ん気持ちいい。童謡館にマダムさんと到着して休憩に入ります。時間は13時30分、例年より1時間も早いタイムです。調子は上々です。少し遅れてひろさんも到着しますが表情からしてかなり疲れているみたいです。峠はあと一つだ、頑張れ!
ゆっくり休んでいると背後から声をかけられました。誰かな?と思ってみると、なんと熊本の知人ぽちゃりんぐさんではないですか!思わぬところでの再会に感激です。
新車のTIMEの自転車も見せてもらい、しばし雑談後、最後の峠に向けてスタートします。雨が再び降ってきたのでカッパを着込んでの走行となります。最後の峠『地蔵峠』をおっちらおっちら上がっていきます。最後の登坂ということで少しパワーをかけて上ります。さすがにパワーをかけると体温が上がるのを感じますが気温が低いので例年よりはるかに楽です。そのせいでしょうか、今年はお地蔵さんの姿を見ることが出来ませんでした。いや、これは良い事ですね。
最後の峠を上り詰めダウンヒルの始まりです。残念なことに下りが始まってすぐに土砂降りとなりました。サングラスに水滴が付き前が見えにくいは、雨が肌に当たり結構痛いはで大変です。さすがに私でもこれでは危険で走れません。ちょうど第1休憩ポイントの展望台に来たので非難することにします。東屋もあるので雨も避けられます。走ってる人たちもかなりスローダウンしながら走っています。みんな気を付けて行こうね。
雨が小降りになったのを確認してスタートします。休憩したのと下り坂とで快調に走ります。急な下りも終わり街中へと入ります。ゴールまではあと6kmです。例年は交通量が多くさらに路側帯もほとんどないので苦労する区間ですが、今年は大雨のおかげかとても交通量が少ないです。軽快に会場へと走りこみ15時25分ゴールです。走行時間は7時間21分で自己記録となりました。
ぶっさんは1時間も早くゴールしていて、私の後にマダムさん,ひろさん,やんにしさん,うにさん,すなさん,どらチャンと全員完走しました。この悪天候の中、皆やるものです。特に足の怪我も省みず見事完走されたうにさんはすごいです。
お!マダムさん、今年は陣太鼓見事ゲットですね。
しばし休憩後ホテルに戻り、まずはお風呂です。疲れきった体がほぐれていくのが分かります。お風呂が終わるともちろんこれしかありません。レストランへ行きビールで乾杯です!このひと時がたまらないんですよね。
料理も美味しくいただき、部屋へ戻るとそれぞれ深い眠りへと落ちていきました。ZZzzz...明けて3日目・・・
今日も雨が降っています。当初予定していた遊園地は雨では行っても仕方ありま せん。予定を変えて初日に行く予定だった阿蘇ファームランドに行くことにします。朝食のバイキングを済ませて、さー出発です。
『阿蘇ファームランド』は広大 な敷地に建物が点在していてそれぞれがテーマを持った土産物屋となっていて、その種類 の多さに驚くばかりでとても面白いところでした。しっかり買い物をして広島へと帰りま した。
今回の阿蘇望は6回目にして初の雨天走行となりました。峠では気温も低く寒さ対策をさ れていない人には結構辛かったみたいでリタイアした人もかなりいたみたいです。完走率 はAコースで67.3%で過去最悪だと思われます。そんな中、我々8名は全員無事完走 できたことはとても良かったです。来年は灼熱地獄の阿蘇望になるかもしれませんが、全 員完走目指して参加したいですね。
最後に・・・ 当日、阿蘇望大会中に大雨のため水俣地区で災害が発生し多くの方が亡くなられました 。ご冥福をお祈りします。